神さまの、前で。
結び、誓い、組みあわせて。
和の日に、ふたりの輪を。
Rings for a Japanese Wedding
和婚と指輪のこと ── 神前式・和装・結納・吉日Iro no Ha ── Guide 23
神社で誓う神前式、白無垢や色打掛の花嫁姿、両家で交わす結納。日本の伝統を大切にする結婚のかたちを「和婚(わこん)」と呼びます。和婚を考えはじめると、「指輪はいつ、どの場面で使うの?」「和装にはどんな指輪が合うの?」と、指輪にまつわる疑問も次々に出てきます。このコラムでは、和婚の流れに沿って、指輪が登場する場面と選び方、準備の段取りまでをまとめました。
和婚とは
和婚は、和装で挙げる日本の伝統的な結婚式の総称です。神社で神さまに結婚を誓う神前式がよく知られていますが、お寺で挙げる仏前式や、和の会場で列席者に誓う人前式を和装で行うかたちもあります。白無垢・色打掛・引き振袖、紋付袴といった装いと、家族の縁を結ぶという考え方が、和婚の大きな特長です。
和婚は、式の一日だけでなく、結納や顔合わせ、前撮り、日取り選びまで、準備の過程にも日本の習わしが息づいています。それぞれの場面で、指輪がどのようにかかわるのかを順に見ていきましょう。
和婚の流れと、指輪が登場する場面
和婚で指輪が登場する主な場面は、婚約のしるしとして婚約指輪を贈るとき、結納や両家の顔合わせ、和装の前撮り、そして挙式での指輪交換です。式のあとは、結婚指輪が毎日の指もとに寄り添います。
どの場面で指輪を使うかは、ふたりと両家の考え方によってさまざまです。結納を交わさず顔合わせの食事会にする家も、婚約指輪を持たず結婚指輪だけを選ぶふたりもいます。大切なのは、ふたりが納得できる形を選ぶことです。
紹介したリングは全国の取扱店で試着できます近くのお店を探す
結納と婚約指輪 ── 「結美和」という習わし
結納は、婚約を両家で正式に交わす日本の儀式です。結納品には、長寿を願う「長熨斗」、子孫繁栄を願う「子生婦」、ともに白髪になるまでという「友白髪」、末広がりの繁栄を願う白い扇子「末広」など、縁起のよい品が並びます。品の数や飾り方は、関東式・関西式など地域によって大きく異なります。
結納品に婚約指輪を加えるときは、「結美和(ゆびわ)」と書いて添えることがあります。結ぶ・美しい・和やか ── 縁起のよい字を当てたことばです。結納品を飾る水引には、一度結ぶとほどけない「結び切り」や「あわじ結び」が使われ、末永く結ばれるようにという願いが込められています。
吉日と日取り ── 大安・一粒万倍日・天赦日
結納や挙式の日取りでは、暦の吉日を参考にする方が多くいます。六曜の大安は、一日を通して何をするにもよい日とされ、結納や挙式の日取りでもよく選ばれます。一粒の籾が万倍に実るという一粒万倍日、天がすべてを赦すとされる天赦日も、物事を始めるのによい日とされています。
婚約指輪を贈る日や、指輪を受け取る日を吉日に合わせる方もいます。ただし、吉日はあくまで昔からの言い伝え。受け止め方は家や地域によって異なるので、ふたりと両家が心から「この日がいい」と思える日を選ぶのがいちばんです。
神前式の流れと、指輪交換
神前式の進め方は神社によって異なりますが、一般的には、神職と巫女に導かれて境内を進む参進(さんしん)の儀にはじまり、お祓いを受ける修祓(しゅばつ)、神さまに結婚を報告する祝詞奏上、三つの盃でお神酒をいただく三献の儀(三三九度)、ふたりが誓いのことばを読み上げる誓詞奏上、玉串を捧げる玉串拝礼、両家の親族が盃を交わす親族盃の儀、と続きます。
指輪交換は、もともと西洋の習わしで、伝統的な神前式の式次第には含まれていません。ただ近年は、神前式でも指輪交換を取り入れることが多く、三献の儀のあとなどに組み込まれることがあるとされています。行うかどうか、どの場面で行うかは神社や式場によって異なるので、事前に確かめておきましょう。
白無垢・色打掛と指輪
白一色の白無垢は、清らかさを表す花嫁衣装です。白の装いには、プラチナの澄んだ白や、中石のダイヤモンドの静かなきらめきが凛と映えます。赤や金を配した華やかな色打掛には、K18 のイエローゴールドやピンクゴールドのあたたかな色が、着物の地色と響き合います。
和装の日は、袖や手もとの所作が美しく見えることも大切です。指輪は袖口からのぞく小さな彩り。装いとの色の取り合わせを、試着のときに着物の色を思い浮かべながら確かめてみてください。IRONOHA の地金は、ハードプラチナ(Pt900/Pt950)と K18 のイエロー・ホワイト・ピンクゴールドの4種で、すべてコーティング(メッキ)をしていない地金そのものの色です。
和装の前撮りで、指輪を写す
神社や庭園での和装前撮りは、和婚の楽しみのひとつです。前撮りで指輪を着けたいときは、撮影の日までに指輪が仕上がっているよう、早めに準備を始めましょう。手もとのカットでは、指輪だけでなく、扇子や和装小物と一緒に写すと、和の雰囲気がより伝わります。
サイズが合っていないと、撮影中に指輪がくるりと回ってしまうこともあります。前撮りの前に、サイズと着け心地を取扱店で確かめておくと安心です。
和婚に選ばれる指輪 ── 名前と詩で和をまとう
和婚に似合う指輪を考えるとき、和柄を彫り込んだ指輪を思い浮かべる方もいるかもしれません。IRONOHA〜彩乃瑞〜は、柄ではなく、言葉と物語で和を表すブランドです。ブランド名は、四十七文字を一度ずつ使って詠まれた いろは歌 に由来し、九つのデザインそれぞれに、和の名前と四行の詩が添えられています。
指輪の三つの形も、婚約指輪を「誓ノ輪」、結婚指輪を「結ノ輪」、婚約指輪と結婚指輪を組み合わせるセットリングを「組ノ輪」と、和のことばで呼んでいます。結納で婚約指輪を贈り、神前式で結婚指輪を交わす ── 和婚の歩みが、そのまま指輪の名前に重なります。
誓ノ輪 ── 結納や婚約のしるしに
価格はすべて税込。各デザインの詳細・サイズ別価格は商品ページでご覧いただけます。
式が終わったあとも、結婚指輪は毎日の指もとに寄り添います。指輪に添えた和の名前と詩は、和装の日だけでなく、洋服で過ごすなにげない毎日にも、ふたりの物語をそっと思い出させてくれます。
結ノ輪・組ノ輪 ── 神前式で交わし、毎日に
価格はすべて税込。各デザインの詳細・サイズ別価格は商品ページでご覧いただけます。
準備の段取り ── いつ、何をするか
IRONOHA の指輪は、ひとつずつ工房で仕上げてからお渡しします。納期の目安は4〜5週間(アレンジメントにより約1ヶ月)です。結納や前撮り、挙式で指輪を使う日が決まっているなら、その日から逆算して、余裕をもって選びはじめると安心です。
リングの内側には、刻印を無料で入れられます。文字数はサイズ#5未満で10文字、#5以上で15文字まで、書体は明朝体・ゴシック体・筆記体から。結納や挙式の日付を明朝体で刻めば、和婚の一日の記憶を、指輪の内側にそっと残せます。使える文字は取扱店でご確認ください。
実物で確かめる
和婚の指輪選びは、式の雰囲気や装いを思い描きながら選ぶ時間そのものも楽しみのひとつです。IRONOHA は全国の正規取扱店で試着できます。気になる名前の指輪を、実際に指にのせて確かめてみてください。
- 和婚でも結婚指輪は使いますか?
- はい。神前式でも指輪交換を取り入れることが多く、式のあとは毎日の結婚指輪として着けられます。指輪交換を行うかどうかは、神社や式場にご確認ください。
- 神前式のどの場面で指輪を交換しますか?
- 三献の儀(三三九度)のあとなどに組み込まれることがあるとされますが、進め方は神社や式場によって異なります。
- 結納に婚約指輪は必要ですか?
- 必ずではありません。結納品に加えるときは「結美和(ゆびわ)」と書いて添えることがあります。両家の考えや地域の習わしによってさまざまです。
- 白無垢と色打掛、どちらにも合う指輪はありますか?
- 白無垢にはプラチナの白、色打掛には K18 のゴールドがよく映えるといわれます。迷ったら、着物の色を思い浮かべながら試着で確かめるのがおすすめです。
- 和装の前撮りまでに指輪は間に合いますか?
- IRONOHA の納期の目安は4〜5週間(アレンジメントにより約1ヶ月)です。撮影日が決まっている場合は、早めに取扱店へご相談ください。
- IRONOHA の指輪に和柄は入っていますか?
- 和柄は彫り込んでいません。九つのデザインそれぞれの和の名前と詩、いろは歌に由来するブランド名など、言葉と物語で和を表しています。
- 吉日に指輪を受け取ることはできますか?
- 仕上がりまでの期間はデザインによって変わります。ご希望の日がある場合は、ご注文の際に取扱店へご相談ください。
- どこで試着できますか?
- 全国の正規取扱店で試着できます。取扱店ページから、お近くの店舗と予約先をご確認ください。









