朱の、橋を。
そっと、渡る。
向こう岸へ、ふたり。
Across the Vermilion Bridge
橋を、渡るIro no Ha ── Essay 10
静かな池に、朱の反り橋がひとつ。橋のたもとには、むらさきの菖蒲が凛と立つ。渡るということは、こちらから、あちらへ。ひとつの、決意。
結婚とは、小さな橋を渡ること。手をとって、一歩ずつ。渡りきったさきの景色は、ひとりで見るより、きっと広い。
朱は、はれの日を寿ぐ和の色。IRONOHA〜彩乃瑞〜の「瑞」は、みずみずしく、めでたいこと。橋の朱も、指輪の輝きも、ふたりのはじまりを彩ります。
反り橋は、上るときより、下るときのほうがやさしい。越えた季節の数だけ、歩みは軽くなる。次の橋も、ふたりで。

